【三行で撃つ】上手い文章って一体なんだろうって話【感想】

目次

「三行で撃つ」ってどんな本??

はじめに

文章を書くことは命を燃やすこと、すなわち生きること。

かっこよくて面白い文章書きたくないですか?

こんちは、すぎ(@sugiblog)です。

最近読んだ本、「三行で撃つ」をご紹介します。

とても刺激的で難解な本でした・・・

正直、理解できていない部分も多くあるのですが、難しいながら紹介したい本でしたので記事にしました。

「三行で撃つ」がおすすめな人
  • ブロガーやライターなど文章を書く全ての人
  • 日々の生活を面白おかしく切り取ってよく生きたい人

基本的には文章を書く仕事をしている人におすすめする本ですが、働いていればボリュームの差はあれど誰でも文章って書きますよね。

会社のメール一つとってもそうですし、家族や恋人、友人とのやり取りや、SNSでの発信なんかも当然文章に当てはまります。

なので結論、誰しも読んで損はないよな?と思い、紹介することにしました。

こんな駆け出しブロガーがこの本を紹介なんてしたら、それこそ本書の著者である近藤さんに頭しばかれそうですが、そんなこと気にせず勝手に思ったこと感じたことを交えて紹介していきたいと思います!

それでは、どうぞ!!

簡単な概要

「朝日新聞」名物・名文記者の文章技巧25発を紹介。つかみ(冒頭)の三行、起承転結、常套句が害悪な理由、一人称、文体、リズム、といった技術を網羅するが、方法論にはとどまらない。なぜそうするのかを、自己や他者の心のありようにフォーカスしながら考える。

Google Booksより引用
基本情報
  • 著者 :近藤 康太郎
  • 単行本:320ページ
  • 出版社:株式会社CCCメディアハウス
  • 発売日:2020年12月12日
  • 価格 :1,650円

近藤さんは物書きでありながら、現在は九州大分の山奥で猟師もされているという、控えめに言って変な人です。

猟と文章を書くことは似ているとして、本書のタイトルである「撃つ」という表現がされています。

読んで字の如く、文章は最初の三行で心を掴む(獲物を撃つ)ことが最重要だというのです。

このあたりはよく聞く話だと思いますが、実際にその通りですよね。

本書は第1章から第7章まで分かれていて、その中で25発の文章技巧が紹介されています。

その1発1発に端的な説明文(キャッチコピー)が添えられていて、「なるほどな」とその都度新鮮な気持ちで読み進めていくことができました。

本は読むために買いますが、ブログや記事の1コマの文章はそうではありません。

いかに見出しや冒頭で読者(獲物)を引き寄せるかが勝負になってきます。

理解はしているけど、難しい。

そんな悩みを抱える人はぜひ本書を手に取ってみて欲しいです。

ここからは各章の概要を簡単に紹介していきますので、ネタバレやだっ!って人はこの辺で本屋さんに行ってください( ・∇・)

ちなみに、kindle版なら500円近く安くなるのでおすすめですよ〜
「三行で撃つ」のkindle版商品ページはこちら!

「三行で撃つ」ちょっとだけ内容紹介

本書の各章についてタイトルをそのまま記載し、どんな内容が書かれているかを簡単に解説していきます!

第1章:文章の基本

まず初めに本書のタイトルにもなっている、冒頭三行の重要性について触れています。

1発で読者を射止める、超重要な出だしですね。

普通すぎてももちろんいけないし、奇を衒いすぎても読者は冷めてしまいます。

絶妙なバランスと温度感を保ちつつ、気持ちよく文章をスタートさせるにはどうすればいいか。

そこを第一に考えさせられる内容になっています。

また、上手い文章とは何か?という問いにも言及しており、僕はまさに冒頭から本書に引き込まれていきました。

正解はないけれど、テクニカルな部分や自分の強みをしっかり認識して工夫を凝らすことが絶対的に必要なんだと改めて思い知らされましたね!!

第2章:禁じ手を知る

著者曰く、文章を書くにあたり禁じ手なるものが存在するようです。

それは誰しもが使ってしまうであろうこいつらです・・・。

  • 常套句
  • 擬音語や擬態語
  • 流行語

いやー、バリバリ使ってますね・・・汗

ブログだから許してちょんまげっ!なんて言ってるとマジで猟銃で撃たれてしまいそうです。

詰まるところ、甘えるな!!ってことですね。

すでに完成されて使い回されている表現をしてもつまらない。

自分の言葉で伝えなさい。そう諭されました。はい。

筆者の思いがビンビンに伝わってきてまじやばかったっす。
心にじんわり染み渡り、背筋がピンっとなったっす!

ズギュンッ!!

第3章:ライターの心得

ライターになるには、ライターになればいいとのこと。

誰でもなれるが故に、難しく奥が深い。

とにかく書き続けることが大切です。世の中の出来事を如何に面白がって文字に起こし続けるか。

ここがライターになれるかどうかの瀬戸際のように思えます。

僕が気に入ったフレーズを紹介しておきます。

無理して、努力して、おもしろがる。ライターには、そういうむちゃな思い込みが、どこかで絶対に必要だ。

出典:三行で撃つ

いやー、ほんとにその通りですよね。

ブログ書くでも、「これ面白いんか?」って思ってたら記事なんて一向にできません。

自分を取り巻く世界を自分なりに脚色して捉えて、読者に共感してもらうか。

ライターは常にその作業を続けている人のことを言うんだと思いました。

この章ではもう一つ、僕がこの本を読んで1番心に響いたフレーズをご紹介させてください。

言葉にならない感情、言葉に落とせない思想は、存在しない。言葉にならないのではない。はなから感じていないし、考えてさえいないのだ。

出典:三行で撃つ

うん、辛辣。

「嬉しくて言葉にできない」と歌っている小田和正さんとぜひ対談していただきたいものです。

第4章:書くための四つの道具

ライターの武器について解説されている章です。

本書で述べられている武器はこの4つ!

  • 語彙
  • 文体
  • 企画
  • ナラティブ

ライターたるものこの4種の神器を常に磨き上げ、必要な場面で適切に使いこなせないといけないのです。

特に著者は最後のナラティブを重要視しています。

「ナラティブ」とは辞書では「話術、語り、叙述部分、物語的作品」とこのようにあります。

要するに、すべらない話をしろということです。

自分の本当に好きなものからまずは面白おかしく書いてみることを勧めています。

非常に難しいことですが、これは日々鍛錬を積み重ねることが大切ですね。

自分だけのナラティブが重要なんだ

第5章:読ませるための3感

この辺りから後半になってきます。

そして、難解な部分が多く、僕自身腹に落ちていない部分もあります・・・

この章では以下の3感を大切にしなさいとあります。

  • スピード感
  • リズム感
  • グルーヴ感

スピード感とは、ダブりを排除して文章を短くすることです。

分けられる文は全て分けてしまう。

これが基本となります。

ただそれだけでは流石に面白みのない単調な文章が出来上がってしまうので、リズムチェンジも重要です。

短文・長文の使い分け。出し入れ。

これにより、文章に緩急を生み出して、読者を乗せていくことができます。

リズム感とは話し言葉を参考にすることです。

落語、講談、歌舞伎。俳句、ヒップホップなどなど。

話し言葉からリズムを学ぶとのこと。いや、難しい・・・。

最後はグルーブ感です。

ただでさえ抽象的な表現なのに、本書に書かれている内容は余計に難しく感じました。

簡単に言うとゾーンに入ったように、体が勝手に動き出すようです。

無我の境地的な?いつか辿り着きたいですね。

無我の境地に達した越前リョーマ
出典:テニスの王子様

第6章:自己管理の技術

この章では文章を書く上での自己管理について解説されています。

意識的な部分から、時間管理や執筆環境まで。

精神的な話が多くなってきますが、本章あたりから、が文章を書くことの本質に迫ってくる重要な部分だと感じました。

僕は駆け出しのブロガーではありますが、文章を書くことや自分の感じたことを発信するのが好きなことにおいてはベテラン、初心者関係ありません。

本章の内容は文章を書く人の心に響く部分があると思います。

生活の中で書け。文章は、汗で、書け

出典:三行で撃つ

第7章:生まれたからには生きてみる

ここまでくると完全にハウツーとはかけ離れた精神世界の物語へと変貌しています。笑

面白い文章を書くには、文の女神に書いてもらう(言葉が降りてくる)必要があるようです。

正直、僕レベルの末端ブロガーにはこのあたりの話はなんとなくしか理解できませんでした( ・∇・)

これからブロガーとして経験を積み上げ、いつかもう一度本書を読み返してみようと思います。

その時、また記事書いてみようかな。

まとめ:アツい人にはオススメな本

ハウツーと啓発のブレンド

本書を一言で表すならば、

「文章に関するハウツー×自己啓発のブレンド」

です。

ゴリゴリのライティングテクニックなどを求めている人にはおすすめしません。

中には説教臭い耳が痛くなるような指摘もあったりします。

それでも、勉強になる内容に溢れていて、個人的にはかなり面白く読むことができました。

表紙とタイトルがかっこいんですよね。

僕はまさに、本書の内容通り、鼻っからそこにやられてしまった鴨です。

ここまで読んでくださったあなたは、十分鴨になる要素を秘めていると思います。(いい意味です笑)

本書を手に取り、文章を書くとは、について今一度考えてみてはいかがでしょうか。

それじゃ、またねっ!!

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